2015年08月31日

「Mr.Palmyraに捧ぐ」 -アートフェア富山2015・港町の芸術祭-

アートフェア富山2015・港町の芸術祭に参加します。

会期 2015年9月1日(火)〜6日(日)
時間 10:00〜16:00(最終日は15:00まで)

場所 富山市東岩瀬地区(富山駅からライトレールで行けます)

    私の作品は、そのうちの第一会場 旧宮城家(改装中)に展示です street view 
    (展望台近く)

Facebookでも情報発信中のようです。
(私の名前もありました 作品が間に合ってよかった〜)

「北陸信越観光ナビ」によりますと、"若手作家の才能を売り出すコンペ形式の展覧会"ってことですが、、、、いいの。

「自称若者」ですから♪

 

 

 

今回の私の絵のタイトルは、「パルミュラ(タドムル)幻想」
副題は、「Mr. Palmyraに捧ぐ」

透明水彩 50号F(1 16.7cm×91cm)

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パルミラについては、ISが占領(2015/5)したという時から気になっていました。
描かなくてはという、勝手な使命感みたいなものが湧き上がってきていて。

ただ、パルミラについては漠然とした憧れにしかすぎず、それほど詳しく知っているわけではありませんでした。(ゼノビア女王の名前を知っている位)

そのパルミラを幾何学的な絵でどのように再構築するかというところで、平山郁夫氏やNHK特集シルクロード的なイメージから抜け出せず、パルミラはあきらめて全然別の絵を描くつもりでした。

そんな中、耳にしたのが、Mr.Palmyraと言われるハレド・アサド氏(Khaled al-Asaad)の殺害のニュース。(8/23に知りました)

ISに協力することを拒み、彼らのパフォーマンスのために殺されたとか。
これだけで、その最期を思うと、涙ボロボロ出てきて止まりません。

顔もお名前も全く知らない方でしたが。

それでその翌日から、ネットや書籍でパルミラの遺跡の資料を手当り次第あつめて、いろいろ見ていた時に、劇場が1980〜2000あたりに復元されたことに気が付きました。

(ISが、末恐ろしいパフォーマンスを繰り広げたところですが、こういう時だけ、人の労力、あんたたちの嫌いなシリア政府や考古学者たちの力を利用するんですね。奴らは。)

きっと、ハレド・アサドさんもその復元に関わったに違いない、そう考えていくと、今は柱しか残っていない列柱道路のかつての姿を描きたくなってきました。
(王宮や四面門も描きたかったんですが、資料が全然足りない)

ほんの1週間程度しか調べていない付け焼刃の知識なので、いろいろ間違いがあるとは思いますが。

ハレド・アサドさんの目には、もっと正確な、街全体の、かつての全盛期のタドムル(パルミュラ)が見えていたのだろうなと。

そんなわけで、私のメッセージソングならぬメッセージピクチャーでした。

posted by AnneSANJAGANA at 20:09| 2015年のお知らせ